こんにちは、もふ美です。
どうしてこんなにペット可物件は少ないの?
ペット可物件をお探しの方から、本当によくこんなご相談をいただきます。条件の良い物件を見つけても「ペット不可」の文字を見て、がっかりされることも多いんですよね。
実は、ペット可物件は全賃貸物件のうちわずか12〜17%程度しかないんです。これは東京都のデータですが、他の地域でも似たような状況なんですよ。
でも安心してください。ペット可物件が少ない理由を理解して、適切な探し方を知っていれば、大切な家族であるペットちゃんと暮らせる素敵な物件が見つかる可能性はグッと高まります。
今回は、現場で20年間お客様の相談を受けてきた専門家(※1)に、大家さんの本音とペット可物件の探し方を聞いてきました。専門用語を少なくしてできるだけわかりやすくお伝えしますね。(※1:現場で20年間お客様の相談を受けてきた専門家について)
ペット可物件はどれくらい少ないの?
まず、実際にどれくらいペット可物件が少ないのか、具体的な数字を見てみましょう。
都内の実例:ペット可物件の割合
2024年の調査データによると、東京都内の賃貸物件のうち「ペット相談可」としている物件の割合は以下の通りなんです。
- 東京都全体:約12〜17%
- 新宿区の1R・1K:ペット相談可の物件が全体の約15%程度
つまり、100件の賃貸物件があったとしても、ペットと暮らせる可能性があるのはわずか12〜17件程度なんですよ。さらに言うと、「ペット相談可」と書いてあっても、全てのペットが許可されるわけではないんです。
実際、私のお客様で都内でペット可物件を探していた方がいらっしゃいました。「小型犬は良いけど、猫はダメ」「犬1匹まで」という条件の物件が多くて、「猫2匹と暮らしたいのに、条件に合う物件がほとんど見つからない」と、3ヶ月以上探し続けたケースもあるんですよ。
なぜペット可物件は少ないの?大家さんの本音
「ペット飼ってる人も多いのに、どうしてペット可物件は増えないの?」と不思議に思いますよね。
実は、大家さんにはペット可物件にしたくない、切実な理由があるんです。20年間、数多くの大家さんとお話ししてきた経験から、その本音をご紹介しますね。
理由①:原状回復費用が高額になるリスク
ここが重要なポイント:大家さんが一番心配されるのが、退去後の原状回復にかかる費用なんです。
ペットと暮らしていると、どうしても避けられないのが以下の2つの問題です。
- 臭いの染み込み:壁紙やフローリングに臭いが染み込んでしまう
- 傷や汚れ:爪による床や壁の傷、排泄物による汚れ
通常の賃貸物件なら、壁紙の張り替えだけで済むことも多いんです。でも、ペット可物件の場合、臭いが取れずに下地から交換しなければならないこともあるんですよ。
実際、私が担当した大家さんで、猫を飼っていた方が退去された後の物件を見せていただいたことがあります。壁紙を剥がすと、下地まで臭いが染み込んでいて、想定の2倍以上の費用がかかってしまったそうです。預かっていた敷金では足りず、追加請求をめぐってトラブルになってしまったんですよ。
理由②:住民トラブルのリスク
ペット可物件といっても、全ての入居者がペットを飼っているわけではありません。ペットを飼っていない方も一緒に暮らしているんです。
よくあるトラブル:
- 鳴き声による騒音:犬や猫の鳴き声が夜中まで続いて眠れない
- 共有部分での問題:エレベーターや廊下での排泄物、臭い
- ペット同士のトラブル:エレベーターで犬と猫が鉢合わせて喧嘩
- 事故やケガ:大型犬が小さなお子さんに飛びかかってしまった
実際、私のお客様で、ペット可マンションに住んでいた方がいらっしゃいました。隣の部屋の犬が早朝から深夜まで吠え続けて、管理会社に何度も苦情を入れたそうです。結局、その方は引っ越しを決意されたんですよ。
大家さんとしては、こういったトラブルが発生すると、良い入居者さんが出て行ってしまうリスクがあるんです。だから、最初からペット不可にしておいた方が安心、と考える方が多いんですよね。
理由③:後戻りできないリスク
「ペット可物件にしたけど、やっぱりやめたい」と思っても、簡単には元に戻せないんです。
ペット可物件は需要が高いので、ペットを飼っている入居者さんはなかなか退去してくれません。「ペット不可に戻します」と通知したら、大きなクレームに発展してしまうリスクがあるんですよ。
また、長年ペットが住んでいた物件は、臭いが染み込んでしまって、簡単には元に戻せないことも多いんです。ペット不可物件として貸し出そうと思っても、前の入居者が戻ってくる可能性も低いですし、大家さんにとっては大きなリスクなんですよね。
理由④:初期投資やリフォーム費用がかかる
ペット可物件として貸し出すなら、それなりの設備投資が必要になるんです。
必要な投資の例:
- 防音対策:鳴き声が漏れないように防音壁にする
- 床材の変更:傷つきにくいクッションフロアに張り替え
- 壁紙の変更:消臭効果のある壁紙、傷に強い壁紙
- 共有設備:ペット用の足洗い場、ゴミ置き場の改善
こういった設備投資をしても、確実に入居者が見つかる保証はありません。大家さんにとっては、投資回収できるかどうか不安なんですよね。
実際、私が担当した大家さんで、空室対策としてペット可物件にするために100万円以上かけてリフォームされた方がいらっしゃいました。でも、その地域にペット可物件が増えすぎて、なかなか入居者が決まらず、「失敗したかも…」とおっしゃっていたことがあるんです。
理由⑤:敷金トラブルが多い
ペット可物件では、通常より敷金を多く預かることが一般的です(敷金2ヶ月分+ペット敷金1ヶ月分など)。
でも、実際の原状回復費用が敷金を超えてしまうケースが多く、追加請求をめぐってトラブルになることも少なくないんです。入居者さんからすれば「こんなに高額なの?」と納得できないこともありますし、大家さんからすれば「敷金では足りない」という状況になってしまうんですよ。
ペット可物件の探し方:5つの実践的なコツ
さて、ここからはペット可物件を効率よく見つけるための具体的な方法をご紹介しますね。
①「ペット相談可」の物件を積極的に探す
「ペット可」と明記されている物件だけでなく、「ペット相談可」の物件も視野に入れましょう。
「ペット相談可」というのは、大家さんとの交渉次第でペットの飼育が認められる可能性がある物件なんです。特に以下のような物件は、交渉が成功しやすいですよ。
- 長期間空室が続いている物件
- 駅から離れている物件
- 築年数が古い物件
- 以前ペット可だった物件
実際、私のお客様で、「ペット相談可」の物件に申し込んだ方がいらっしゃいました。小型犬1匹を飼う予定だったのですが、狂犬病のワクチン証明書や健康診断書を提出して、「きちんと躾をします」という誓約書も書くことで、大家さんから許可をいただけたんですよ。
②条件を柔軟に設定する
ペット可物件は数が少ないので、あれもこれもと条件を厳しくしすぎると、本当に見つからなくなってしまいます。
優先順位をつけるポイント:
- 絶対譲れない条件:ペット可、家賃の上限、間取り
- 妥協できる条件:駅からの距離、築年数、設備
「駅から徒歩10分以内」にこだわるのではなく、「徒歩15分まで」に広げるだけで、選択肢がグッと増えることも多いんですよ。
また、ペット可物件の場合、駅から離れている方が、散歩コースも豊富で、実はワンちゃんにとっては良い環境だったりするんです。視点を変えてみると、思わぬメリットが見つかることもありますよ。
③家賃の予算を高めに設定する
ペット可物件は、通常の物件より家賃が高めに設定されていることが多いんです。
ペット可物件の費用相場:
- 家賃:通常より5,000円〜1万円程度高い
- 敷金:通常1ヶ月分のところ、2〜3ヶ月分
- ペット敷金:別途1ヶ月分追加
「家賃7万円以内」と決めていても、実際にペット可物件を探すと「家賃7.5万円〜8万円」くらいが現実的、ということも多いんです。最初から予算に余裕を持たせておくと、物件探しがスムーズになりますよ。
④閑散期に探す(7〜8月がおすすめ)
不動産会社の繁忙期(1〜3月)を避けて、閑散期に物件を探すのも効果的なんです。
閑散期のメリット:
- 不動産会社の担当者が時間をかけて対応してくれる
- 大家さんも空室を埋めたいので、交渉に応じやすい
- じっくり物件を比較検討できる
実際、私の経験でも、7〜8月にペット可物件を探されるお客様の方が、希望に近い物件が見つかる確率が高いんですよ。時間に余裕があるなら、繁忙期は避けて探すことをおすすめします。
⑤ペット可物件専門の不動産会社を利用する
最近は、ペット可物件に特化した不動産会社やサービスも増えてきているんです。
こういった専門会社は、大家さんとのネットワークも豊富で、一般には公開されていない物件情報を持っていることも多いんですよ。また、ペット飼育の交渉のコツも知っているので、成功率が高いんです。
「何ヶ月探しても見つからない…」という場合は、ペット可物件専門のサービスを利用してみるのも一つの方法ですよ。
大家さんへの交渉:許可をもらうための5つのポイント
「ペット相談可」の物件で、大家さんに許可をもらうためのコツをご紹介しますね。
①ペットの情報を詳しく伝える
大家さんが知りたいのは、「どんなペットを飼うのか」という具体的な情報です。
伝えるべき情報:
- ペットの種類(犬種、猫種など)
- 体重、大きさ
- 性格(おとなしい、吠えにくいなど)
- 頭数
- 年齢
- 去勢・避妊手術の有無
「チワワ1匹で、体重3kg、おとなしい性格で無駄吠えもほとんどしません」と具体的に伝えることで、大家さんも安心してくださるんですよ。
②トラブル防止策を提案する
大家さんが心配しているリスクに対して、具体的な対策を提示するのも効果的です。
提案できる対策:
- 滑り止めマットを敷いて、床の傷を防ぎます
- ペット用の消臭スプレーを定期的に使います
- 定期的に健康診断を受けさせます
- 狂犬病のワクチンは毎年接種します
- 躾教室に通って、無駄吠えを防ぎます
実際、こういった具体的な対策を提示したことで、「それなら安心だね」と許可をいただけたケースも多いんですよ。
③敷金の上乗せを提案する
大家さんの一番の心配は、原状回復費用なんです。それなら、敷金を多めに預けることを提案してみましょう。
「通常の敷金に加えて、ペット敷金として1ヶ月分追加で預けます」と提案することで、大家さんも安心してくださることが多いんです。
④狂犬病ワクチン証明書や健康診断書を提出する
書類を用意することで、「きちんとペットの管理をしている飼い主さんだ」という印象を与えることができます。
- 狂犬病のワクチン接種証明書
- 獣医さんからの健康診断書
- ペット保険の加入証明書
こういった書類を準備しておくと、交渉がスムーズに進みやすいんですよ。
⑤「ダメ元」の気持ちで丁寧に交渉する
一番大切なのは、丁寧な態度で交渉することです。
「絶対にペット可にしてほしい!」としつこく迫るのではなく、「難しいかもしれませんが、ご検討いただけないでしょうか」という姿勢で臨むことが大切なんです。
マナーやモラルを守って交渉することで、大家さんも「この人なら信頼できそう」と思ってくださる可能性が高まりますよ。
ペット可物件を選ぶときの注意点
ようやくペット可物件が見つかった!でも、契約前に必ず確認しておきたいポイントがあるんです。
飼育できるペットの条件を確認する
「ペット可」と書いてあっても、全てのペットが許可されるわけではありません。
確認すべきポイント:
- 飼育できるペットの種類(犬のみ、猫のみ、小動物など)
- 頭数制限(1匹まで、2匹まで)
- 体重制限(10kg以下など)
- サイズ制限(小型犬のみ、など)
「猫2匹飼いたいのに、1匹までと知らずに契約してしまった…」というトラブルも実際にあるんです。契約前に必ず確認してくださいね。
退去時の原状回復費用を確認する
退去時にどれくらいの費用がかかるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
- 敷金は返ってくるのか
- 追加費用が発生する可能性はあるか
- クリーニング費用は別途必要か
契約書に明記されていない場合は、不動産会社に必ず確認してくださいね。
共有部分の使い方ルールを確認する
エレベーター、廊下、階段などの共有部分でのペットの扱いについても、事前にルールを確認しておきましょう。
- エレベーターはペット同乗OK?
- 廊下を歩かせてもいい?それとも抱っこ必須?
- エントランスでの待機は可能?
こういった細かいルールを知らないと、後でトラブルになってしまうこともあるんですよ。
まとめ:諦めずに探せば、必ず見つかります
大切なポイントをチェックリストでまとめますね。
✅ ペット可物件は全体の12〜17%と少ない
✅ 大家さんは原状回復費用と住民トラブルを心配している
✅ 「ペット相談可」の物件も視野に入れる
✅ 条件を柔軟に設定し、優先順位をつける
✅ 家賃予算は通常より高めに設定する
✅ 閑散期(7〜8月)に探すのがおすすめ
✅ 大家さんへの交渉は具体的な対策を提示する
✅ 敷金の上乗せ提案も効果的
✅ 契約前に飼育条件と原状回復費用を必ず確認
おわりに
確かに、ペット可物件は少ないですし、探すのは大変かもしれません。でも、諦めずに探せば、必ず大切な家族であるペットちゃんと暮らせる素敵な物件が見つかりますよ。
大家さんにも、ペットを飼う方にも、それぞれの事情や不安があります。お互いの立場を理解して、丁寧にコミュニケーションを取ることが、理想の物件に出会う一番の近道なんですよね。
大切な家族であるペットちゃんと、安心して楽しく暮らせる素敵なお家が見つかりますように。この記事が、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

